From:桜井啓太
恵比寿のスタバより
東京の私立高校、
正則学園の先生方が
ストライキを起こしたようです。
理由は「理事長へのあいさつ」。
それも、午前7時に
やらなければいけないようでした。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39741110Y9A100C1CC0000/
あいさつを大切にしているのは
とてもいいことですよね。
普通の会社でも、朝礼や終礼を
しっかりやっているところがあります。
僕の指導経験においても、
あいさつをしっかりできるといった
礼儀のある生徒は、
勉強もちゃんとできるように
なることが多いです。
しかしまあ、限度があるわけで…
朝礼・終礼を
「勤務時間外」
にやっている会社も多いですよね。
でもその時間は
当然給料にならないわけですし、
残業代が出るわけでもないです。
結局、泣き寝入りするのは
従業員であることが
多いのかもしれません。
その点、今回の正則学園の件は、
学校の先生が積極的に動いた結果
と言うことができます。
この件を聞いて、僕は
「そりゃ学校の先生も大変だからなあ」
と納得しています。
以前、部活中のいじめが原因で
不登校になってしまった
生徒がいました。
お母様が学校側に
事実を問い詰めたところ…
顧問は部活の
最初と最後に顔を出すだけで、
ほとんど生徒だけで
練習をさせていたとのこと。
じゃあその間、
先生は何をやっているのか。
「事務」だそうです。
採点とか、書類作りでしょうか。
実は、これは無理もありません。
そもそも部活終わりまで
学校にいるというだけで、
学校の先生は
通常の勤務時間を
使い切ってしまいます。
つくらなければいけない
書類作成があるとしても、
やるのはその後。
とてつもない残業時間になります。
だから、部活中の時間を
事務作業に充てていたんですね。
僕は、
この先生を責めることは
できないと考えています。
彼らも、時間がないのです。
いろいろな作業に追われ、
肝心の「生徒と向き合う」
ための時間を削らざるを得ない。
もし、読者のお母様が
学校選びをするなら、
「先生がきちんと
生徒との時間を
確保できる学校かどうか」
を気にしてみるといいかもしれません。
正則学園の件も、ぱっと見は
「学校内で意思統一がされていない」
「雰囲気がギスギスしてそう」
と映るかもしれません。
しかしこれを機に
先生方の労働環境が改善し、
それだけ余裕を持って
生徒と接してくれるようになるなら
今後素晴らしい学校に
なれるかもしれませんよね。
PS
正則学園は、
正則高校とは違います。
名前は似ていますが
別の学校です。
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12144-161767/