From:桜井啓太
恵比寿のスタバより
三角関数って必要だと思いますか?
インターネットテレビのAbema TVにて、橋下徹氏が言ったことが今話題になっています。それは、「三角関数なんて必要ないんだから、選択制にすればいい」というものです。
三角関数というのは、いわゆる「サイン・コサイン・タンジェント」と声に出して覚えたあの単元です。
文系の僕が端的に三角関数を説明するとこうなります。三角形の角度と辺の長さの比は分かりやすい関係にあります。辺の長さの比が分かると角度が分かる。その逆もまた然り。これを計算で求める方法が三角関数です。
図にするとこんな感じ↓
主に、波とか電気信号を解析するために使われます。
とはいえ、確かに橋下氏の言うように、僕たちの日常生活にはあまり関係がありません。一部の研究者が知っていれば、それで済む内容のようにも思えます。
「やりたい人が選んでやればいい」という橋下氏の発言は、まともであるようにも見えます。
でも僕は、「とにかくすべての生徒に一度は勉強させたほうがいい」と考えています。三角関数に限らず、どんなことも、です。
なぜなら、最初から「この知識は自分に必要だ」と思えるような子どもは、ほとんどいないからです。
幸運にも小さな頃から大好きなものに出会い、それを一生やっていこうと決意ができるのなら問題ありません。ですが僕が出会う子どものほとんどは、「やりたいことが見つからない」という悩みを持っています。
彼らが悩んでいるのも当然。「やったことがなければ、それが自分に合っているのかもわからない」これが普通だからです。
僕は高校時代数学が苦手でした。確かに橋下氏の言うように、「こんな計算、いつ使うんだよ!」と思っていました。その結果、数学の勉強に身が入らなかったんです。
ですが、大学のとある授業で見方が大きく変わりました。マーケティングの授業でしたが、利益が最も大きくなる商品の価格を求めるのに、数学Ⅱ〜Ⅲ(当時)の「微分・積分」が使われていたんです。
僕は「なるほど、これは便利だ!」と感じました。
高校時代から「微分・積分にはこういう使いどころがある」と知っていれば、数学Ⅱの成績ももっと上がったかもしれません。
もちろん、今の学校教育では「これから習うことの意義」を知る機会がないのがいけないのかもしれません。そのあたりは改善していく必要があるでしょう。
ですが、子どもたちにはちょっとずつでもいいから、たくさんのことに触れてみてほしいと僕は考えます。そういう出会いの中から、将来彼らが人生をかける意味のあることが見つかるはず。
だから、僕は学習内容を削っていくことに反対です。