From:桜井啓太
恵比寿の自宅より
生徒からいい質問をいただきました。
今春から大学進学が決まっている浪人生からです。今、大学進学の準備をしているところです。
質問はこちら。
先生は、やるべきことを習慣化するために何をやっていますか?
大学生になると、高校までと比べて自己責任の社会になります。やるべきことがあったとしたら、自分できっちり習慣化していかないといけません。
この生徒は、それを見据えて質問してくれました。
17kgダイエット
私は、3年ほど前17kgダイエットしたことがあります。体重が75kgくらいだったのを、6ヶ月で58kgまで減らしました。
やったことはシンプル。食事の量を減らして運動をし続けただけです。運動は毎日の筋トレ(腕立て腹筋スクワット10回×3セット)と、10kmのランニングを週2回です。
けっこう大変なんじゃないかと思われるでしょうが、個人的には楽しく無理なく続けることができました。つまり習慣化できていたんですね。
コツは何だったか?
やるべきことの明確化
まず、やるべきことをできる限り具体的にしました。単に「運動する」とか「ジムに行く」ではあいまいです。それだけだと今日はやったのか、それともやってないことになるのかが分かりません。
「誰が見てもやったかどうか分かる」というレベルまで明確にします。僕の場合は、筋トレの回数とランニングの距離、回数ですね。
ランニングウォッチを購入してまで、走った距離はきちんと計測しました。
とはいえ、週2回10kmのランニングなんていきなりできるはずはありませんよね。
そこで…
がんばらない
特にランニングを始めた当初は「がんばらない」ことを意識しました。
矛盾があるように聞こえるかもしれません。でも実は、「がんばってしまう」ことが習慣化を邪魔している可能性があります。
最初は、その習慣に慣れていません。ランニングなら、いきなりがんばってしまうと体に負担がかかります。その結果、とてもつらいです。
「つらいなあ」と思うことがあればあるほど、その習慣は「嫌なもの」になってしまいます。
だから、できる限り「がんばらない」のです。僕は2kmくらいからはじめました。
「今日は調子がいいからもっと走れそう」と感じても、あえて距離は延ばしませんでした。どうしても伸ばしたくてたまらなくなったら、少しずつ伸ばしていました。
おかげでランニングはとても楽しいものになりました。つらいと思ったことはあんまりありません。
まとめ
これは勉強にも使えます。
元巨人の桑田選手は、高校時代学年順位も高かったそうです。彼は「5分でもいいから机に向かう」ということを決めました。
ぶっちゃけ、5分ではほとんど何も勉強できません。それでも5分を続けたそうです。
そして最終的には10分、30分と延びていきました。甲子園で優勝投手をやりながら、この方法で勉強もしていたのです。
お母さんも生徒も、こうすれば新しい習慣が楽に身につくと思いますよ。