意識高い系の罠

From:桜井啓太
渋谷センター街のスタバより

「意識高い系」という言葉がありますね。

「意識高い」ではなく「意識高い『系』」です。これにはちょっとバカにした感じが入っています。

「意識高いように見せて、実際は何もすごくない」ということです。

これは就活中の大学生とか、起業志望・キャリアアップ志向の人たちに多い現象です。具体的に言うと…

・SNSでセミナー出席報告。頼んでもいないのに報告してくる。っていうかそのセミナー、なんか意味あるの?

・難しそうな言葉を使う。「マスト」とか「ペンディング」とか、横文字も多い。とりあえず使っておけば頭が良さそうに見られると思っている。

・本当はやれないのに、やれると言う。気取りたいから。

などですね。いったんバレてしまうと、

「口で言っている割にはすごくないじゃん」
「すごそうに見せかけたいだけじゃん」

というようにバカにされるわけです。

人には「良く見られたい」という欲求があります。SNSがはやってきて、自分からどんどん情報発信ができるようになったので、「見せかけ」をつくることがとても楽になりました。

ですが、そんな自分に酔ってしまうと、中身の伴わない人間ができあがってしまいます。

なので僕は、高校生の生徒にはこの「意識高い系」の話をするようにしています。

大学生のうちは真の実力が試されることはそうそうありません。アルバイトレベルだと、そんなにスキルがいりません。それにインターンに行っても「お客さん」扱いです。ほめられはしますが、それで社会に出たとき通用する力があるというわけではありません。

大学生はある程度時間があります。その時間の使い方によっては、その後の社会人生活に大きな影響が出ますよね。

少しでも実のある大学生活を送ってもらうために、僕がしたいアドバイスは…

不言実行

これに尽きます。「やるよ」「できるよ」と言うのではなく、それをちゃんとやるのです。しかも誰にも何も言わずに、です。

せいぜい「やったよ」「できたよ」と言うだけですね。

勉強ばかり、口ばかりではなく、そういう中身のある人間になってもらえるようにしたいですね。

PS
お子さんが「ジョジョの奇妙な冒険」が好きなら、以下の名言を紹介してあげると、僕の意見とほぼ同じことが伝わります。

プロシュート兄貴のかっこいい名言7選

PSS
↑の名言は、昨日一緒に飲んだ経営者が嬉しそうに語っていました。やっぱり結果を出している人は、こういう考え方なんでしょうね。