From:桜井啓太
恵比寿の自宅より
もうそろそろ1月も終わり。本格的な受験シーズンに突入します。
2月は首都圏の中学受験、大学受験、高校受験がはじまります。あちらこちらで「受かった、ダメだった」という声が聞こえてくる頃ですね。
一発勝負の入試です。生徒にはその1回で力を全部発揮して欲しいです。しかし場合によっては、それをさせない意外な罠があります…
となりのゲップ
これは今年実際にあった話です。うちの生徒がセンター試験を受けたとき、隣の受験生のゲップがうるさかったと言うのです。
なんでも数秒おきにゲップをするのだとか。そういうことをされてしまうと、こちらはどうしても集中できません。試験監督に申し出てその受験生に注意が入ったようでしたが、それでも止まらなかったようです。
その受験生いわく生理現象ということでしたが、だったら別室受験をするべきだったのではないでしょうか?
それでも集中できるという受験生はいますが、全員がそうではありません。実際に出会ってしまったら、かなり厳しいですよね。
うちの生徒は残念ながら集中力を乱され、数学と理科が想定より20点ずつくらい下がってしまいました。それがなければいくつか合格できた大学があったのですが…
新形式の問題でパニック
それからまた別の生徒の話です。
センター試験の英語なら、模試でも予想問題演習でも190点くらいで安定している生徒がいました(満点200点)。
僕は基本的に生徒の実力を疑ってかかるので、念入りに演習を繰り返し、時にはあえてのハンデをつけながら、その生徒の実力を確認しました。それでも、「どうやらこの生徒は190点くらいとれるようだ」という結論になりました。
そして迎えた本番当日…
その年のセンター試験英語は、新形式の問題が出されました。それも、空欄を埋めるとか内容に合う選択肢を選ぶというそれまでの問題から考えて全然違う形式。
「以下の文章中にある不要な英文を1つ答えなさい」
という、他の大学や問題集にはまったく載っていない問題です。
そんな問題が第3問に出てきてしまいました。
190点の生徒は、第3問を迎えた時点でパニックに突入。第1〜2問はほぼ満点近いのに、第3問以降はズタボロ。結果、本番で120点くらいしか取れませんでした。
それから「メンタルって、やっぱり大切」と僕も考えるようになりました。
こんな感じで、試験会場の彼らは色んな「予想外」に出くわします。それらをくぐり抜けながら、少しでも実力を発揮してくれるようにアドバイスをしていきますね。