From:桜井啓太
恵比寿の自宅より
2月1日。今日から首都圏は中学受験が本格的にはじまりますね。
高校・大学受験と違って、中学受験は短期集中がすごいです。今日から5日間くらいで、たくさんの受験生が何回も受験をするでしょう。
午前・午後と1日最大2回受けられるので、多い子で8〜10回くらい受けたりする場合もありますね。
それだけ1日の試験時間も延びますし疲れもたまります。毎日、毎回最適なコンディションで受験してもらいたいです。
それだけにサポーターであるお母様の負担もものすごいことでしょう。
中学受験は、ほとんど「親の意向」でやるものという認識がありますね。
確かに、普通の小学生が「ママ、ぼく受験したい!」なんて言ってくることはありません。たまに「友だちが塾行っているからぼくも行きたい」なんてことを言う子はいますが、それだって受験そのものに意味を感じているわけではないのです。
地域差もあります。
実際、僕が通っていた横浜市立富士見台小学校でいうと、中学受験をしたのは学年約120名中、たった1人だったと記憶しています(ちなみに横浜市西区、横浜駅から1駅となりの保土ヶ谷駅から一番近い学校です)。
となりに岩井原中学校がありますので、学年のほとんどがそのまま岩井原にスライド進学します。入学して、「あれ、そういえばきりちゃん(受験した子)いないね」ってなって、はじめて「岩井原以外に行くこともできるのか」と理解しました。
そこから先、高校受験・大学受験と進むに従って、どんどん子ども自身の主体性が大切になります。
というか、そもそも中学生以降、子どもは反抗期に入ります。僕は、「子どもは当然のように親の言うことを聞かなくなるもの」だと思っています。
だから中学に入って成績がどうだとか、受験はコレより上しか認めないだとか、そういう親の意向がどんどん意味がなくなってきます。
そこで意味があるのは、「親が考え、決めて与えること」ではなく子ども自身がどうしたいのか、それをしっかりと「考えてもらう」ことになります。
親が望むようなことを押し付けても、それが叶うことはほとんどありません。実際、僕が塾で問い合わせを受けたり、家庭教師として呼ばれたりするご家庭は…
「親が勉強しろと口酸っぱく言っているのに、子どもがまったくそれに応えない」というケースばかり。
親が言っているのに…ではなく、「親が言っているからこそ、子どもが反発して勉強しない」というのが正しい現実だったりします。
とにかく、中学にしろ高校にしろ、受験はゴールではなくスタートです。受験生たちが自分の行きたい学校に合格し、充実した生活をスタートできるよう祈っております。