申請書をもらうための申請書

From:桜井啓太
恵比寿の自宅より

あなたは「マイナンバーカード」お持ちですか?

マイナンバー通知書じゃないですよ。通知書は、全員もらっていると思います。そうじゃなくて、本物?のカードです。

手に入れるには役所に行ってもらってこなければいけませんので、行ってないならたぶんあなたも持っていないです。

通知書をもらってからもう数年経っていると思うんですが、先日思い立ってもらってこようと思いました。

僕は個人事業主という身分ですので、確定申告を自分でやっています。そういう届け出をウェブ上で楽にやりたくて、そのために必要になったのです。

で、いろいろと調べてみたんですが…

めっちゃアホなことがわかりました。

マイナンバーカードをもらうんだから、マイナンバーカード申請書みたいなのが必要なはずじゃないですか。それが役所でもらえるのかと思ったら、実はいきなりはもらえないんです。

なんと、「申請書発行依頼書」を書かなくてはいけないんです。

証拠はこれ↓

ちょっと、意味分かんなくないですか。申請書をもらうために、申請しなくてはいけないんですよ。

これを二度手間と言います…

マイナンバーカードが欲しかったら、まず申請書申請書(!)をもらってくる。で、その申請書申請書(?)を提出して、申請書をもらう。

その申請書を提出したら、晴れてカードが手に入る。

なんか役所の都合があるのかもしれませんけど、どうしてこうなったんでしょうか?最初調べたときは自分が勘違いしているんじゃないかと思って、何度も何度も同じウェブページをぐるぐる回ってましたよ。

その結果、マイナンバーカードの普及率は低いです。最新の数値で12.8%。そりゃそうですよね?

このように、やってほしいことがあるならば、それをやりやすいようにしておかなければいけません。人々はどんどん怠け者になっています。苦労して手に入ったものに価値を感じるどころか、苦労するならいらないって人が多いんです。

ウェブサイトの世界でも、1クリック手間を増やすだけで売上が激減するなんてこともあります。

  • いかに楽をさせるか。
  • いかに疲れさせないか。
  • いかに気軽にやってもらうのか。

AIも人間に楽をさせるためみたいなところがありますし、こういうことを考える人ってめっちゃ価値があるんでしょうね。

今後の市場トレンドを理解する1つの鍵になりそうです。