From:桜井啓太
横浜駅近くのルノアールより
先日日曜日にWEB集客相談会をやりました。
その参加者の方からメールをいただいております。その方へのお返事が、他の人のヒントになるかもと思い、ご本人の許可を得た上でココで返信いたします。
ただし、僕はあくまでWEBマーケティングの専門家であり、人生の師ではありません…(35歳の若輩でございます)。あくまでマーケティングの観点からのお答え、となりますのでご了承ください。
返信をくれたのは弦巻直杏(つるまき ななこ)さん。
運勢鑑定士をやっていて、そこに催眠療法をプラスすることでもっと価値が届けられるんじゃないかと考えていらっしゃいます。
弱音を吐いてもいいのだろうか?
ここに来て、息切れしてるのか
人の心と寄り添い、引き出すお手伝いをするのに、
ちょっと疲れを感じてます(笑)いつも元気なななこさんって
周りが思ってるので、 ブログとかで
弱音を吐いてはいけないと思うと、
書けなくなります。人を元気にする仕事の人間が元気じゃないって見せたら、そんなセラピストのところに来るのかな?
と、弦巻さんは書いております。
弱気なこと、自信がないことを言うと、「ダメなやつ」と思われるかもしれないという恐怖があります。そんな自分を頼ってくれる人なんていなくなるんじゃないかって思いますよね。
マーケティング的には、3つの観点からお答えできます。
1.人間の魅力は落差である
これは相談会でもお話しました。人間の魅力は「落差」にあります。
生まれたときから恵まれていて、何をやっても才能があって、挫折を知らない人間。そんな人がいても逆に人間らしくないですし、そもそもそんな人間はいません。
逆にずっと弱音ばかり吐いていたらあきれられてしまうかもしれません。
大切なのは両者のバランス。いいときもあれば悪いときもある。その「落差」が人間らしいということであり、人は魅力を感じます。
弦巻さんにも専門家としての権威を持ってもらわなくてはいけませんが、時には弱音もドバーッと吐いちゃいましょう!
2.誰も怒らせないメッセージでは食っていけない
「こんなこと言ったらどう思われちゃうのかな」
そういう不安があるときって、あなたの発言を聞く相手のことがよく分かっていないときです。
特にWEBでメッセージを発信するときは、ますます相手がボヤッとしてしまっているでしょう。なにせ、数千人数万人の人が目にする可能性もあるわけです。
でもね…
「誰にでも気に入られる発言」って、ないと思うんです。もしそんなことを書いたとしても、非常に無難で、当たり障りのない、ごく普通のことしか書けなくなります。
できるだけ責任を避けたい政治家の発言みたいになるってことですよね。
炎上上等
僕はマーケティング先進国アメリカの事例から勉強をしていますが、アメリカのボスみたいな人の格言にこういうものがあります。
「誰も怒らせないメッセージは、誰の心にも刺さらない」
https://www.huffingtonpost.jp/entry/domani-ad_jp_5c7aae19e4b0e5e313cadf42
↑この事例がわかりやすいです。
まあ、炎上してしまった事例なんですが、一方でこのメッセージが「刺さった」人もいます。事実、テレビの街頭インタビューで「確かに私はオスかな」っていっている女性もいました。
称賛する人もいる一方で、叩いてくる人もいる。
でも個人・中小ビジネスにとってみたら、実は「称賛する一部の人たちがいる」というだけで収益的には十分なんです。
あなたの商品サービスは、1000万人に売る必要はないはずです。年間10万円を払ってくれるVIP客が100人いれば年収1000万円になります。そんなものでいいんじゃないでしょうか?
弱音を吐かない、立派なことしか言わない。これは確かに無難なようにも思えますが、一方で誰の心にも刺さらない。あなたが大手企業なら炎上は防ぎたいですが、個人レベルなら気にする必要はありません。
↑の事例でいうと、Domaniの発行部数はこれから落ちるかもしれませんが、Domaniのファンは増えていくと僕は予想しています。
それで十分収益は上がるのです。
というわけで…
3.誰が「お客さんなのか」を明確に決める
これが不安から脱出する唯一の方法です。
あなたのお客さんは誰なのか。それを明確に決めることです。
ここでいう「明確」というのは、「たった1人の人間」というレベルにまで落とし込む必要があります。この「お客さん像」のことを「ペルソナ」と言います。
では、あなたのペルソナはどんな人なのでしょうか?
コツは、想像してつくりあげるのではなく、すでに存在しているあなたの(ビジネスの)大ファンを思い浮かべることです。
あなたと考え方が同じで、あなたに共感してくれる人。あなたが何か紹介したものがあればいつも買ってくれる人。他のお客さんを紹介してくれたり、これからもずっと応援してくれる人です。
その人の…
- 名前
- 年齢
- 家族構成
- 生い立ち
- 日々の生活パターン
- コンプレックス
- 絶望していること
- 日々思考を支配していること
これらをまとめてみてください。ときには直接聞いてみるのいいかもしれません。
そして、似たような属性の人は他にもいるはずです。それがあなたのペルソナなのです・
ブログはただ1人へのラブレター
ペルソナが決まったら、そのたった1人に向けてメッセージを書いていきましょう。それがブログだったりメルマガだったり、ということです。
他の何十億人は無視して、そのたった1人にだけ刺さるメッセージを書いてください。それが結果として、ペルソナ以外の感情も揺さぶることになります。
結婚式での新婦によるお父さんへの手紙。なぜあれで披露宴参加者も泣いてしまうのでしょうか?それと同じことです。
まとめ
長くなってきたのでそろそろまとめ。
そんな弦巻ですが、今日は桜井さんのお話で少しずつでも発信し続けていこーかなって思えました。
いいですね!めげずに続けていってください。確かにブログ更新って手間なんですけど、お金をかけないとしたら実は一番着実な方法です。書けば書くほどファンが増え、収入になるからです。
きっとすご〜く生真面目なんですね、弦巻は…(笑)
僕も完璧主義なので同じ悩みを持っております。完璧なのを1つ書くよりも、ゆるく長く続けていくのも十分価値がありますよ。
「笑っていいとも」があれだけ長寿番組になったコツを聞かれて、タモリは「適当にやること」と答えたそうです。
僕らも気楽にやりましょう。
PS
PS2
「とはいっても、やっぱり自分で集客やるって難しいんだよね」と思う人が結局は多いです(笑)
だから僕はコンサルティングだけでなく「代行」をやっています。代わりにホームページもつくるし、代わりに動画も撮ってあげて編集してあげる。何なら代わりにブログ記事も書きますよ(一昔前に流行ったゴーストライターってやつです)。
やりたいことがあるけどやれていないこと、がある人はこちらからご連絡ください。