分け目は右につくれ

From:桜井啓太
自宅より


友人から本を借りました。

「心理学興味ある?」と言われて、「まあね」と答えたら貸してくれました。

興味あるっていうか、実は僕、大学で心理学科だったんです。

サークルばかりやっていて学科では劣等生でしたが…

というわけで「これ面白いよ」と言われて貸してくれた本がコレです。

「自分では気づかない、ココロの盲点」講談社

練習問題形式になっていて、とても読みやすいと思いました。

いくつか書いてあったことを紹介すると…

画像の帯にあるような

「髪型は右分けのほうが好印象、どうして?」

これは、その人にとっての右分け。正面から見ると、鏡のように左側に分け目をつくるような分け方ということになります。

答えは…

人間は、左視野の方が優位だからです。

あなたから見て左側です。右よりも左にあるモノのほうが、より印象に残りやすいのです。

だから右分けの方が、より分け目が印象に残りやすい。そんな理由だそうです。

こんな感じで、人間の認知能力ってすごくアンバランスにできています。僕が大学時代に心理学科で学んだことの中にも、「なんで人間ってこんなに認知が偏ってるの」と思うことがたくさんありました。

ある意味、ちょっと不合理なくらいです。ちゃんと進化してきたんだとしたら、もうちょっとマシな感じになっとけよ、みたいな。

目に入ったものを正確に認識するようにしとけばいいのに、錯覚という現象がある。

一度見聞きしたものは覚えておいたほうがいいはずなのに、「忘れる」ということがある。

人間って、とても不完全なんですよね。

最近はAIの進化が激しくて、人間がどんどん仕事を奪われるなんてふうに脅されてもいます。

10年後、あなたがやっている仕事はなくなっているかもしれません。全部AIがやってくれるのなら、おそらくあなたを雇っている人は、給料が安い方を選ぶでしょう。それはたぶんAI。

でもAIがどれだけ完璧に仕事をこなしてくれたとしても、それって逆に「人間らしくない」ということなのかもしれません。

なんか逆に、人間がAIに勝てるとしたら、こうした不完全さなんじゃないかと僕は思います。不完全だからこそ、魅力的になれるのです。

人間の認知能力の不完全さを知って、「なんでこんなんなんだろ」と考えてみたい方には、とてもオススメの本でした。

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