From:桜井啓太
横浜黄金町のデニーズより
7月は「ペイ」の月でしたね。
去年の暮れくらいからPayPayはじまって盛り上がっていました。
それから今月になってセブンイレブンが色々扱い始めたり、炎上したり。各社「還元まつり」をやりまくっていたので、最近使うようになった人も多いのでは?
あなたは「◯◯ペイ」がいくつあるか知っていますか?
これだけあるようです
↓
何を使ったら良いのか、もうさっぱりですよね。
なんでこんなに増えているのかと言うと、一つは政府の方針です。
現金を使わない電子決済を普及させようということで、色々と補助金を出すみたいです。消費税増税による景気落ち込みへの対策ですかね。
それから、電子決済って「儲かる」んです。
なにせ、支払金額の◯◯%が売上になるという仕組みです。システムを構築できれば、あとは放っておいても売上が増え続けます。
クレジットカードと同じ仕組みです。
あと、こういう支払い手段って、1回決まったらなかなか変えないものです。
つまり「安いから今だけ使う」という人でも、便利さを知って価値を分かってもらえれば、なんだかんだそのまま使ってくれるというわけですね。
だから各社が20%還元とか、100億円還元とかやっているのは、それに見合うだけの効果があるからということになります。
短期的に見ると大赤字でも、その後の見返りが大きすぎるというわけです。
このように「利益を出すのを遅らせれば遅らせるほど、その市場で勝てる」という法則がマーケティングにはあります。
矛盾しているようですが、大切な真理です。
目先の利益ばかりを考えていれば、確かに今月は儲かるかもしれません。
でも後発でもちゃんとやっている人にはそのうち勝てなくなります。
今は損してでも、お客さんを囲い込む。
1回限定で無料でやってあげたり、しばらくはお金がないのを我慢して投資したりできる人のほうがいつも勝っているんです。
だから、「楽して今すぐ」なんて考えないでください。
大手企業ですらこの戦略です。僕たち個人レベル・中小レベルのビジネスをやっている人たちは、それをもっともっと極端にやらないといけないのかもしれません。