From:桜井啓太
飯田橋駅東口のベッカーズより
電車に乗っているとき、ふと上を見上げると、
「ソレ、誤解ですから」
というキャッチフレーズが目に飛び込みました。
黄色いカジュアルな広告。なんのことだろうと思ってよく見てみたら、なんと自衛隊の募集だったんです。
びっくりしました。自衛隊といえば国家を守るお堅いイメージ。それが採用にここまで「本気を出したんだ」と思ったからです。
試しにホームページを見てみてください。あらゆるアピール手段を使っていて笑えるくらいです。
https://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/
確かに自衛隊は人手不足なのでしょう。少子高齢化で、人口に比べて働ける人の割合が減っています。
別に人口が減ったところで国土防衛という仕事は減りません。ただでさえ厳しそうな自衛隊が人を集めることに苦労しているのは当然と言えます。
ここから僕らが学べることがありました。
僕が見た中吊り広告。きちんとメリットを語っていたんです。
「国を守ろう」とか「夢を叶えよう」という抽象的なフレーズは、採用募集でよく見られます。でもそれって、読み手からすると「どうでもいい」んですよね。
っていうかブラック企業っぽくなります。やりがい搾取という言葉がありますが、待遇が良くないからそういう根性論を出すしかないんじゃないかと思うわけです。
でも自衛隊は違いました。待遇や福利厚生をきちんと打ち出していたのです。
例えばボーナスは4.5ヶ月出るようです。産休・育休もちゃんとある。
もはや、民間企業と大差ないアピールの仕方だったんです。
これは、僕からすると正しいと思います。結局、求職者からすれば大切なのはそういった待遇面。それが充実しているんだとしたら、自衛隊も民間企業と同じように就職先候補として考えてもいいのかもしれませんよね。
このように、メリットは具体的にするべきです。個人レベルでビジネスをやっている人のホームページを見ると、けっこうな割合で「ふわっと」したことしか書かれていません。
確かに大手企業はふわっとしたフレーズを使っています。でもあれはブランディング広告です。そういうのをやって意味があるのは、年商300億くらいから、らしいですよ。
ぜひあなたのチラシ・ホームページを見返してみてください。ちゃんと具体的に書かれているでしょうか?
メリットはゴリゴリにはっきりと書かないといけません。自衛隊の必死さを僕らも真似していきましょう。