注文のできない料理店

From:桜井啓太
北越谷のドトールより

先週の金曜、横浜のとあるレストランに行きました。

なんだかとても人気のお店のようで、店内はごった返していました。ネットの評判はすごく良いということで、わざわざ予約していきました。

料理もかなりこだわりと感じました。チーズが有名なところなんですが、目の前で塊から熱々のチーズを料理にかけてくれるんです。

ドリンクも、ビール・カクテル・ワインが総勢100種類以上。それが1000円ちょっとで飲み放題。ぶっちゃけ、入った瞬間「この店すげー!」って思いました。

思ったんですが…

もうこの店には行かないと思います。なぜなら…

料理がまったくこないんです。

最初に飲み放題を注文し、料理を2品頼みました。その料理が来たのがなんと1時間後だったんです。

1時間は、飲み物だけ飲んでいました。飲み物のラストオーダーは90分後でした。つまり大半の時間を「料理ナシ」で過ごさなければいけなかったんです。

うちのテーブルだけじゃなくて、周りも長時間料理が運ばれてきていなかったので、オペレーションが追いついていなかったんだと思います。

厨房を軽くのぞいてみましたが、1〜2名で料理をつくっていました。ホールは4名くらいいたんですが…

飲食店において、オペレーションの遅さは致命的です。

まず、顧客満足度がかなり低くなる。食べたくて来ているのに、食べれないわけです。

そして何より、「利益を最大化できていない」からです。

2品だけ食べて帰る人はあまりいません。本来なら、もっと多く頼みたいのです。ですが、一度頼んだものが来ていないのに、次の注文はなかなかできません。

お腹の具合も分からない。っていうかこの状況で追加注文しても、またかなり待たされるかもしれない…。

飲み放題は時間が決まっています。それより後に料理が来ても困るわけです。実際、ラストオーダーはきっちり時間通りに聞かれました。

オペレーションさえ間に合っていれば、売上は2倍以上にはなったと言えるでしょう。それをみすみす逃してしまったわけです。

うちのテーブルで数千円。他のテーブルもたくさんありましたから、数万円から10万円くらいは売上を落としている可能性があります。

モノを売るのに最適なタイミングがあります。それは「モノが売れたとき」。

スーパーやコンビニのレジ前商品が意外と売れるように、「ついでだし買っとくか」という気持ちが働きます。

あの店のコンサルをするなら簡単に売上をあげられそうですよ。

PS
でもきっと、採用で苦戦しているのかも…。

集客より採用に困っているっていうのも、最近の経営課題に多いですね。